牛上隆司ユーフォニアムリサイタル プログラムノート3 ユーフォニアム協奏曲 カール・ジェンキンス
- ryu-euph
- 11月16日
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カール・ジェンキンス氏は、イギリスのジャズ系ミュージシャンで、クラシックやイギリスのニューエイジと言われるジャンルの作曲家。ピアノ・オーボエ・バリトンサックス奏者でもある。
このユーフォニアム協奏曲は、ユーフォニアム奏者デイビッド・チャイルズがこの有名な作曲家であるカール・ジェンキンス氏に委嘱した作品。
1楽章 Juggler
大道芸人で、玉や様々な物を投げては取る曲芸ージャグリングーを行う軽業師。繰り返される妙義の数々を音で表現した楽章。ジャグリングのようにユーフォニアムで様々な軽業を披露する。冒頭にWith a sense of fun と書かれており、奏者に楽しいセンスで演奏するよう求められている。6/8拍子と3/4拍子を行ったり来たりしながら、5連符・7連符・8連符で聴衆を煙に巻くテクニカルで楽しい楽章。
2楽章 Romania
ロマンザというのは、叙情的な小品の器楽曲や声楽曲に与えられるタイトルで、元々はイタリアのロマンツァが由来です。
この2楽章ロマンザも、ロマンチックなメロディーで構成されていますが、細かな16分音符・32分音符・64分音符・5連符・7連符・9連符・13連符などで華やかなコンチェルトらしい装飾が施されています。
3楽章 “It takes two…”
It takes two…は、タンゴで使われる表現で、2人でなくちゃ、とか2人でなきゃという意味。このタイトルは、タンゴを題材にした映画でも使われています。冒頭にSeductively(悩ましく)と書かれ、妖艶なタンゴの踊りを彷彿とさせます。ソロユーフォニアムと伴奏の絡みあいが次第に熱を帯び、ジャズフィーリングや重音奏法を伴ってエンディングを迎えます。
4楽章 A Troika? Tidy!
トロイカはロシア語で三頭立ての馬ぞりを表しますが、3人組や3人体制もしくは3国体制などを表します。タイディは、こざっぱりしたとか小綺麗なと言った意味ですが、ウェールズのスラングでは格好良い!とか凄い!と言った意味で使われるようです。
馬の駆ける蹄の音や疾走感のあるメロディー、馬のいななきや息遣いを感じさせる表現が表れ、三頭立ての馬ぞりを彷彿とさせます。
三頭立てを意識してか、3回繰り返すパターンが何回も現れます。聴きながら数えてみるのも面白いかも知れませんね。
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