
牛上隆司ユーフォニアムリサイタル プログラムノート4
- ryu-euph
- 11月17日
- 読了時間: 2分
本日は、千秋次郎氏の うるわしきもの流れゆくなり をご紹介します。
千秋次郎氏の作風は、日本の伝統音楽の感性を基調とする非前衛・新古典主義的な作風です。大阪芸術大学芸術学部で教鞭を取っておられました。今年5月11日に御逝去されています。
「うるわしきもの流れゆくなり」は、私が1990年に初めてリサイタルを開催した折に委嘱・初演した作品です。《うるわしきもの流れゆくなり》という表題は、1927年にわずか29歳で世を去った詩人・八木重吉の詩篇によっていて、“美しいものが、楽しいものが、私の心をよぎって行く。しかし、なすすべもなく私は沈黙したまま、それらを見過ごすばかりだ”という内容の、死の3年前に書きとめられた詩稿で、つつましいクリスチャンでもあった詩人の、かぎりなく透明な、憧れと悲しみにみちた想いが、この音楽の基調になっています。
千秋次郎先生には、この作品を始め、ユーフォニアム・カムパニーのために、独唱テノールとユーフォニアム・アンサンブルのための「百錬の鏡」やユーフォニアム二重奏とピアノのための「海に開く窓」などを書き下ろして頂いた他、沢山のユーフォニアム独奏・重奏作品を書いて頂きました。
今回のリサイタルでは、千秋次郎先生に感謝を込めて、この「うるわしきもの流れゆくなり」を演奏させて頂きます。
コメント